【AED(自動体外式除細動器)を導入】

 AEDとは、電気ショックが必要な心臓の状態(VF,VT)を自動的に判断し、心臓に電気ショックを与えるための器械です。
 成人(8歳以上)の突然死の死因の大半が心臓疾患(心臓突然死)で、その殆どが心室細動(VF)という病気です。
 心室細動は、心臓がケイレンを起こしてポンプの役割が果たせなくなった状態で、発症後1分経過するごとに助かるチャンスが約10%づつ失われ、発症から10分後にはほとんどの人が死に到ります。

 この心室細動を正常な状態に戻す唯一の方法が、除細動(心臓への電気ショック)です。
 つまり、早期の除細動によって傷病者の救命率が上がり、また傷病者の社会復帰の鍵にもなります。
 アメリカではすでに、学校、職場、公共の施設など様々な場所に設置し、救命率が著しく上がっていますが、日本では遅々として公共施設へのAEDの設置が進んでいません(1台70万円以上するため)。
 AEDは傷病者に除細動が必要かを判断し、救命の手順を音声で指示します。電極を所定の場所に貼付してAEDの音声案内の通りにすれば、救命を熟知していない一般の方でも、除細動を含めた救命行為が簡単に出来るように作られています。
 "救命の連鎖"後進国の日本においても、2004年の7月にようやく 厚生労働省が「緊急事態の時は医師以外の一般市民もAEDの使用を認めてもよい」と都道府県に通達を出しました。

 当院もこのAEDを2005年4月末に導入しました。
歯科医院内での「もしも」を考えての導入だけではなく、当院の周りで除細動を必要とする緊急事態が起こった時に活用してもらう為の導入です。
 「もしも」は起こってはならない事ですが、起こる可能性が有る限り、最善の準備は必要です。「傷病者が倒れてから3分以内に除細動器を使用できれば、7割以上の人が助かる」と言われています。当院のAEDに活躍の場があっては困りますが、当院の周りでそんな事態が起きたときは、活用して頂ければと考えております。